3月に見たBUGY CRAXONEのワンマンが人生ベスト3に入るくらい最高だった

まず「人生ベスト3に入るとか言ってるけど他の2本は?」とか言われそうなので書いておくと、昨年6月の小沢健二と2007年のライジングサンのCoccoかなーって感じです。

それはともかく3月のブージーのライブがあまりに良すぎて、もう5月だけどやっぱり書いておきたいと思い今さら書いているのね。

僕とブージーの出会いは2011年のライジングサンの今は無きCRYSTAL PALACEだった。まあそれ以前にアルバムをちょい聴きしてたけどそこまで惹かれず、この時もメインステージのくるりを待つ間に散歩している時にたまたま観て、その時も小さいハコなのに爆音で声が聞き取れず何が良いのかさっぱりわからないまま途中退出した感じだった。

で、ほんのすこし時がだけ流れて2012年、『Joyful Joyful』というアルバムを手に取りすっかりやられてしまった。

このアルバムの何が良かったのかは今でも説明しにくいけど、敢えて上げるなら「全部ある」ことだと思う。

アップテンポな曲からバラードまで揃っていることもあるし、ロックやパンクだけでなく、フォークやアイリッシュパンク的な音楽性にまで手を伸ばしているのもある。それこそオルタナとかパンク、鬱ロックにカテゴライズされがちの初期より音楽性が格段に広がっていた。アルバム全体の起承転結もしっかり描かれているし、喜怒哀楽も怒や哀を静かに伝えていたのもすごく大人だった。

それからはできる限りライブを観に行くようになっていた。大体1年に1枚のペースで4枚のアルバムを作り、「なんとなく Be happy」や「たいにーたいにー」のような名曲を生み出した。サポートを務めていたヤマダも加入し、「Come on」や「ロマンチスト」「いいかげんなBlue」といった曲を定番に育てていった。結成20周年を迎えるバンドとは思えないフットワークが軽く、そんな彼らだからこそメジャーレーベルへの復帰を実現し、2枚目のアルバムをリリースできたのだと思う。

今回のライブはその2枚目のベストアルバム『ミラクル』のリリースに伴うツアーワンマンだった。

ヤマダさんの加入以降はドラムの仕上がりがバンドの状態に大きな影響を与えていたのが2015年くらいを境に安定してて実際この日も良く、その相乗効果なのかすずきさんが滅茶苦茶動きまくってて、曲は表面的にはハッピーなものが多いのに、演奏と音がやたら獰猛でライブバンドとして一皮も二皮も剥けていた。ちょっと言い過ぎかもしれないが「ブラフマンかよ!」と言いたくなるほど。

それと「Come on」や「のー ふらすとれーしょん」のような黒い曲が凄いことになってて、中盤の「いけないベイベー」といったバラードでさえものすごい迫力で、20周年を迎えるバンドとしてはちょっと普通じゃない成長を見せていたと思う。

アンコール込み18曲で1時間半。ブラフマンかよ!ラストは今回唯一の初期ベスト盤組であり定番の「I Scream」だったけど、こっちは「ミッシェルかよ!」と言えるほど凶暴で、今のブージーは言うなら「The Birthdayとして黄金期を築きつつあるのにミッシェル曲もやっちゃう」ようなバンドだと思う。バンドが好調なのが知られているのか、ここ数年の札幌では一番お客も入っていた。

正直に言うと、以前は「気になる人は見に来た方が良いよ」くらいの温度でしか言えなかったのだが、今回ばかりは「絶対に観たほうがいい!」と自身を持って言えるほどだった。11月のクアトロワンマン、絶対に観たほうがいいよ。自分も今回ばかりは遠征しようといろいろ策を練ってます。